今回はジーンデザインという会社について調べてみました。なぜかというと、研究用試薬のチラシを某所で拝見したからです。
設立は平成12年と、15年ほど前になりますね。社員は35名とのことでした。
事業の内容としては、受託のDNA,RNA,BNA/LNA,ペプチド,抗体の合成から、研究の支援といったところですね。受託の合成事業って、いろんな会社がたくさん手がけてて、コスト勝負になって大変そうですよね。20年ほど前、PCRプライマーが一本5万円くらいだったのが、今では1500円くらいですものね。抗体の受託もどんどん値段が下がってきています。
そんななか、ジーンデザインは特徴的な試薬がたくさん出ている模様でした。ちょっと見ただけでも東京大学や大阪大学の研究成果を製品化したとのことでした。S-TuDという試薬は今流行のmiRNAの阻害剤だそうで。大学の研究成果が製品化されるのはとても良いことですよね。S-TuDという試薬の他にも難しい機序の研究用試薬がたくさんあるみたいです。
付加価値という意味では、前臨床試験で使えるグレードの核酸を合成しているということと、複雑な修飾を入れた高機能核酸を合成するということでしょうか。核酸医薬品も最近注目されていますよね。日東電工とか、アンジェスMGとか、いろいろな会社が手がけているってチラッと聞いたことあります。これから注目を浴びていくのでしょうね。
ついでに学会が発足するなんて記事も。
いろいろ検索していてこのブログはすごい面白そうでした。
核酸医薬の物語2「アンチセンス核酸とRNA干渉薬」
そんでもって、投資の観点から見たとき注目したいのは、アンジェスMGとの関係が深そうなことがあげられるでしょうか。共同研究の経緯とかもホームページには記載されていましたし、上場バイオベンチャーであるジーンテクノサイエンスとの核酸共同事業契約といったニュースリリースも見受けられます。これから核酸医薬の分野で大活躍する会社かもしれませんね。上場していないからといって見落とすにはもったいない面白い会社のような気がします。
自社でパイプラインをもって創薬をしているような感じではなかったので、上場する必要が無いということでしょうか。でもこれから活躍していく会社のような気がしますので、皆さんも注目していただければと思います。
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