ボナックが倒産したとのことで、ちょっと驚きました。
2019年頃には、ユニコーン候補と呼ばれたバイオベンチャーだった記憶があります。
2017年11月20日の日経の記事では、時価総額217億円の推計企業価値があるとされていた有力バイオベンチャーだったとのことです。
住友化学には製造方法のライセンス締結を行い、核酸医薬で頑張っていたとのことでした。資本の提携もあったみたいですが。東レ、旭化成、ニチレイフーズなどとも共同研究契約があったようです。
2020年12月には、AMEDの委託研究開発契約50億円など、有望な案件はあったようですが、今回の倒産は、ちょっと残念ですね。治療薬の有効性は確認できなかったというのが一番のダメージだったのでしょうけれども。50億円全てが無に帰したわけではないでしょうが。
企業は継続するのが使命、といいつつも、ゾンビみたいに増資を繰り返したり、デタラメを繰り返す企業があることも事実。どことは言いませんけど、テ◯とかアン◯◯◯とか。幕引きに関して、どのような方法がベストなのかはわかりませんが。倒産の手続き実務などわかりませんが、ライセンスした住友化学の事業などはどうなるのでしょうか。契約書に記載された通りのことを粛々と行うだけなのだと思うのですが。
投資する側から考えたら、倒産だと、「Noマネーでフィニッシュです」になっちゃいますよね。特に今回は、過去にユニコーンであると称されたベンチャーであることから、なんとなくショックが大きいような気がします。住友化学は、住友ファーマと合わせて、業績がだいぶしんどいようですし、泣き面に蜂みたいな話です。
実は、どうしようもない詐欺みたいなベンチャー企業もたくさん見てきているので、倒産が必ずしも悪いとは思っていないところもあります。しぶとく増資を繰り返し、投資家の損失が膨れる前の倒産は、良かったのではないかと思うところもあるのです。
倒産という結論はもう避けられないのでしょうが、然るべき企業なりが、これまでに積んだボナックの技術なり、研究成果を活用してくれることを祈っています。
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