【ブログ】ユニコーンと呼ばれたバイオベンチャーが倒産した【ボナック】

ボナックが倒産したとのことで、ちょっと驚きました。

(株)ボナック | TSR速報 | 倒産・注目企業情報 | 東京商工リサーチ
(株)ボナック(久留米市)は2月9日、福岡地裁久留米支部に破産を申請した。申請代理人は宮原三郎弁護士(弁護士法人みらい法律事務所、福岡市中央区警固1-12-11)。負債総額は約15億円。

2019年頃には、ユニコーン候補と呼ばれたバイオベンチャーだった記憶があります。

企業価値、22社が100億円以上 NEXTユニコーン調査 - 日本経済新聞
未上場で成長を続けるスタートアップ企業の存在感が増している。日本経済新聞社が実施した「NEXTユニコーン調査」によると国内22社が企業価値(推計)で100億円を超えた。人工知能(AI)やネット関連が上位にきた。独自技術に着目する大手企業も有力スタートアップ企業の取り込みに動く。新興企業の台頭は産業構造の変化に対応し、日...

2017年11月20日の日経の記事では、時価総額217億円の推計企業価値があるとされていた有力バイオベンチャーだったとのことです。

住友化学には製造方法のライセンス締結を行い、核酸医薬で頑張っていたとのことでした。資本の提携もあったみたいですが。東レ、旭化成、ニチレイフーズなどとも共同研究契約があったようです。

核酸製造サービス|SUMITOMO CHEMICAL
住友化学は今後成長が期待される核酸医薬品の “原薬製造” を2014年よりスタートさせました。

2020年12月には、AMEDの委託研究開発契約50億円など、有望な案件はあったようですが、今回の倒産は、ちょっと残念ですね。治療薬の有効性は確認できなかったというのが一番のダメージだったのでしょうけれども。50億円全てが無に帰したわけではないでしょうが。

企業は継続するのが使命、といいつつも、ゾンビみたいに増資を繰り返したり、デタラメを繰り返す企業があることも事実。どことは言いませんけど、テ◯とかアン◯◯◯とか。幕引きに関して、どのような方法がベストなのかはわかりませんが。倒産の手続き実務などわかりませんが、ライセンスした住友化学の事業などはどうなるのでしょうか。契約書に記載された通りのことを粛々と行うだけなのだと思うのですが。

投資する側から考えたら、倒産だと、「Noマネーでフィニッシュです」になっちゃいますよね。特に今回は、過去にユニコーンであると称されたベンチャーであることから、なんとなくショックが大きいような気がします。住友化学は、住友ファーマと合わせて、業績がだいぶしんどいようですし、泣き面に蜂みたいな話です。

実は、どうしようもない詐欺みたいなベンチャー企業もたくさん見てきているので、倒産が必ずしも悪いとは思っていないところもあります。しぶとく増資を繰り返し、投資家の損失が膨れる前の倒産は、良かったのではないかと思うところもあるのです。

倒産という結論はもう避けられないのでしょうが、然るべき企業なりが、これまでに積んだボナックの技術なり、研究成果を活用してくれることを祈っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました