秋田県にある「秋田今野商店」です。
創業は明治43年という老舗で、醸造・発酵の領域で、非常に深い歴史があります。
従業員は30名と少ないので、立派なベンチャー企業だと思います。
研究業績を参照しますが、現在でも特許や論文を発表してがんばっているようですね。
種麹がなければ、おいしい日本酒とか地ビールとか造るの絶対無理ですよね。
大事な大事なテクノロジーをこれからも維持していただかなければなりませんね。
私は、大学に入学して一番最初の授業で、
「酒の醸造は、バイオテクノロジーのスタートであり、究極だ!これは重要なことだから、良く覚えておくように!」
って教わった記憶があります。
有用な酵素を生産することが出来る微生物を利用することが、バイオテクノロジーの始まりなんだろうなーと思います。
海底火山みたいな極限条件でも生存可能な微生物は存在して、そういう微生物の遺伝子を利用した例があります。
現在、遺伝子を扱う上で、なくてはならない「PCR」です。
PCRについてはこちらを参照ください PCRについて wikipedia
PCRを行うのに必須であるDNAポリメラーゼは、好熱菌Thermus aquaticusが産生するDNAポリメラーゼです。
Thermus aquaticusの遺伝子を切り取って、別の生物を利用してDNAポリメラーゼを生産し、これを利用してPCRを行っているわけです。
微生物の可能性って、無限だと思っています。
有名な上場企業の「ユーグレナ」は、ミドリムシという微生物に燃料を合成させて、ジェットエンジンを飛ばそうとして今がんばっていますよね。
燃料のような物質を、微生物を利用することによって合成することが可能になるほど、現在のバイオテクノロジーは進歩しています。
今後もこういった技術革新を望んでいますし、微生物にはその可能性があると私は考えています。
種麹をはじめとする微生物の会社、「秋田今野商店」には、今後ともがんばっていってほしいですね。
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