【ブログ】人間の老化、四肢の機能回復について

先週、帰省しておりましたが、個人的に色々思うことが。老いた親戚や、深刻な労災事故を目の当たりにしまして。今まで出来たことが出来なくなってしまうことが中々に衝撃でした。

普段、株式投資などに興味を持っている人当がブログを読んでくださっているのだとは思います。その中にはお金の事を調べている人や、患者さんのことを心配している人もいるとは思いますが、新薬だけが患者さんを救う道ではないということがこの先まで読んでいただければご理解いただけるかもしれません。

労災事故なんですが、とってもお世話になってる親戚が、利き腕を機械に巻き込まれ、指5本の切断という重傷を負いました。何が問題って、食事をとるのがものすごく大変なんですよ。毎食、自分の母親が食事の介助に行っているんですけど、いつまでも、出来るわけじゃないですしね。それを解決する方法として、食器がズリ落ちるのを防ぐゴムシートとか、スプーンのグリップが工夫されたものが提供されていた訳なんですが、正直これではあまりにも不十分でした。

メーカーの技術職として「この科学の進んだ時代に、こんなものしか開発出来なかったんかよ…」って少し暗い気分になりました。技術職としては、「数が出なくて儲からないから開発予算も回らないんだろうな…」とも思いました。もちろんカスタムの食器とかを作っているメーカーさんもあるのでしょうが…。

もう一つは老化。親戚回りなんかでは、老化でなかなか歩くのが困難になってしまったご老人にたくさん会う機会がありました。これも大変。数メートル歩くのも困難ですので。。。読者の中の人には、サイバーダインのパワードスーツ普及させればいいじゃんなんて考えた人いらっしゃるかもしれませんが。

技術が進歩したこの時代、カメラやロボット、人工知能を惜しみなく使用すれば、介助ロボットなどの開発も可能かと思いますが、コストなどの事を考えると、普及までは現状難しいのかな?と思うところがあります。だけど、困ってる人は、リアルタイムで困っているんですよね。それが老化と言えば老化なのかもしれませんが。

事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてんだよ!

をパロディ化すれば、

困っている人は投資家向けプレゼンテーションの中にいるんじゃない、社会にいるんだよ!

ってとこでしょうか。

しっかし、儲かることしかやらないっていう風潮はどうにかならないかな…確かに富裕層向け商売っていうのは理解できないことはないんですが、困っている人のほとんどは富裕層ではないわけで…。

イノベーションってのは、技術のイノベーションだけでなく、インプリメンテーションが必要なんです。この視点が、世の中には圧倒的に足りていない。

株式投資をやる分には技術のイノベーションと値動きだけを追えばいいかもしれませんが、私のような技術職としては、インプリメンテーションを含めた視点、仕事の進め方が絶対に必要と強く感じた週末でした。

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