私、テレビを捨てて丸10年にもなりまして、どんな報道をされてるか全く知らないんですが、皆さんは「化血研の一件」ってご存知ですかね?化血研の正式名称は「一般財団法人 化学及血清療法研究所」と言います。
ワクチンや血漿分画製剤などの医薬品を研究開発する製薬企業ですね。wikipediaによれば、売上が470億円を超え、血液製剤の国内シェアは第2位だそうで。日本では、20年以上前に大騒ぎになった薬害エイズ事件があるため、医薬品に関わる不正行為に関しては神経質ですよね。アベノミクスでは、日本の医療をシステムごと輸出するんだ!なんて息巻いているくらいです。こういう不正は、日本全体の信用にも関わるので、大変困ったモノですね。
私もB型肝炎ワクチンを接種してますが、それが化血研製だったかどうかは覚えてない(笑)ただ、ワクチンと言うと、小さいお子様に摂取することが多いので、お母さん方は神経質になってしまいますよね。。。ツイッターでもそういうツイートをちらほら見ました。
それで、冒頭にも書いてある通り、テレビなどでどのような報道をしているのかはちょっとわからないんですが、化血研のホームページのトップより、事件の調査報告書が公開されています。第3者委員会の報告書が公開されているので、お時間ある方は是非。確かに、2つの製造記録を残して、紫外線を当てて紙を古めかしい状態にするとは異常なほどの隠蔽だ…。
今回訴えたい事の一つは、テレビやネットの報道を鵜呑みにせず、こういう一次資料をしっかり読んで、自分で判断することが大事だとは思います。何らかの意図が働いて、異常な報道がなされることはコレまでにもあったでしょう。騙されない為にも、自分で読むことをお勧めします。
読んだ感想は…不謹慎ながら、大変興味深いものでした。かなりの部分がトップの決断により実施された捏造事件なんだろうと思います。「IQ→PQ→OQ→processvalidation」と続くはずなんですが、申請通りの方法ではどー考えても途中でヤバイ!上手く製造出来ない!って気づくはずですよね。個人的にはこの手の製造方法が詳細に記載されていたので、処理の工程について知識を得られたので、そこも面白かったです。出荷された製品による健康被害は、多分大丈夫だとは思いますが…。今後一変申請変更やるってことなんで、普通のコンプライアンスが十分存在する企業に戻っていってほしいですね。
昔だったため、法令順守の認識が甘かったのか…。血漿分画製剤の部門は非常に制限された場所で、発覚しなかったとか…。いずれにせよ、こういうときのトップの責任の取り方は、辞職では温い。何とか刑務所へ突っ込んでいただきたい
。
バカを見るのは、いつも下々のものですな。悲しいことですが。日本が更なる進化を遂げようとしているなかで、大変な事件だったと思います。ご興味のある方は、是非とも報告書をお読み下さい。スリリングせ面白い内容です。
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