【閑話休題】読書感想文:「外資系金融の終わり」を読んで

 

外資系金融の終わりという本を読んだ。経済絡みの本は古本屋で安く購入出来る事が多い。2012年9月13日に出版された本だ。2008年頃のリーマンショックや2012年頃のギリシャショックなどのやこれまでの金融のビッグイベントを改めて勉強するのにとても良い本だったように思う。断片的に保有していた知識が繋がっていって、理解が深まったように思う。



経済の本はいわゆるポジショントークが多くて、辟易することも多い。過去に読んだ辛坊治郎氏の本は最低だった。一度読み終わり、即、処分した。詳しい内容は覚えていないが、結果的にあの本の内容はハズレていたと思うし、処分して正解だったと胸を張って言える。もう手元にないので検証しようもないのだが。結果的にハズレていたことを書いたことなんて、誰も覚えてはいないし、数年も経てばなかったことも同然だ。



過去、著者の藤沢数希氏をTwitterでフォローしていた気がする。確かに正論を言っている気がした。が、金銭感覚が我々一般庶民とかけ離れすぎていて、色々と癪に触るのでフォローを辞めた気がする(苦笑)。本書の中でも、年収がたった1,500万円とかなんとか言っている。別に放っておけば言い訳だが、人間だから嫉妬もしてしまう。最も、本書の中で述べられているとおり、サラリーマンはローリスクローリターンだということを強く認識出来たわけだが。


 

本書で述べられているとおり、金融が世界に与える影響が大きくなりすぎてしまっていると思う。同感である。メーカー側の血の滲むようなコストカットなんて、為替の変動であっという間に吹き飛ばされてしまう。体力のある大企業であれば、為替の予約などで持ちこたえられるだろうが、中小企業にとっては死に直結する問題だろう。

 

 

個人的には、最も世界に影響を与えるべきものは、金融ではなく、テクノロジーだと思っている。だからこそ、世間の皆様にテクノロジーに興味を持ってもらえればと思い、こんなブログを書いているわけだが。だが、金融の知識をつけることも必要である。金融の知識をつけて、上手く立ち回って行く必要があると思う。正直、世の中お金で解決出来る問題は多い。少子化問題や介護問題もお金で解決することが不可能ではない。実際に投資をしなくても、自分で金融の知識を得ようとすることで、日常の学業や仕事に良い影響が出ると私は思う。「衣食足りて礼節を知る」要するに、有る程度の経済力がなければ、道徳とかまで辿り着けないということは昔々から知られていたわけである。この20年給料が下がり続けて来ているのだから、自己努力も必要だろう。株式投資は進めるが、為替相場は絶対にお勧めしない。


予断ではあるが、ヤクザがお金の問題ではないと言った時、それはお金の問題である。


 

 

 

本書の中身を省略し感想を述べるのであれば、「外資系金融企業はなんともやりたい放題やっているものだ」、という月並みな感想だ。それでも今後は、「ヘッジファンドや巨大金融コングロマリットではなく、突出した個人が稼いでいくだろう」と本書あとがきで予想されている。新聞やテレビなどの巨大マスコミが個人ブログなどにシェアを奪われていったように、だ。

 

 

私もそう思う。上記したようにテクノロジーの重要さを訴えたり、個人ブログで色々なことを訴えたりすることが重要だと思うからこそ、このブログを続けていきたいと思う。

 



 




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