【そーせい】 カンファレンスを視聴して  ヘプタレス社の可能性とか

そーせい

今日のそーせいは凄い下げ方でしたね。そりゃ凹んでないって言ったらウソになりますね。

今日も2chスレの荒れ方がひどいし、正直、残念で不愉快でした。田村社長が耳あたりの良い話だけをカンファレンスで喋ったほうが良かったんでしょうか?そりゃ短期的には株価に効果があるかもしれませんが、それに本当に意味があるでしょうか?よそのバイオベンチャーの悪口をいうのは良くないですが、素晴らしい作文で株価を上げた会社なら、他にあるじゃないですか・・・どことは言いませんが。それに短期的に稼ぎたいのであればゲーム会社の株とか、商品先物、オプション、為替でも買っていればいいんですよ。そっちのほうが儲かるでしょ。

 

だから、今日のblogでは精一杯ポジティブな話をしてみようかと思います。実際に自分でセミナーを聞いて感じた感想や、妄想を述べていこうかと思います。

1.なぜ「シーブリ」「ウルティブロ」アメリカ承認申請マイルストーンが入る前にみずほ銀行から短期借り入れをしてまでヘプタレス社を買収したのか?

→どこかのメガファーマが買収する気配があったため、急いで買収したのではないかなんて妄想します。近々、非常に残念な買収を逃したって田村社長言っていました。どこか競合する会社があって、そこに負けないように買収合戦をくりかえしたんではないでしょうか?複数のメガファーマの資本がそれなりに入っている以上、妄想とはいえないのではないでしょうか?だって日本のバイオベンチャーの中に、複数の製薬会社の資本が入っている会社がありますか?カルナバイオなんかは小野薬品工業の資本が入っています。しかし、メガファーマと小野薬品工業を比べるのは・・・。小野薬品工業の方には失礼なのは覚悟の上です。お詫びいたしますが、文脈ご理解いただければと思います。

→みずほ銀行から借り入れたのが若干不思議なところですよね。無担保で200億円借りられるというのは、そーせいが保有する信用力、無形の財産だと思います。Novartis社からのマイルストンを待たずに大急ぎで借入をするというあたりが上の妄想につながっているんですよね。。。この後、マイルストンのキャッシュを返済に回し、幹事証券のSMBC、三井住友からの長期借り入れに切り替えるっていうのが、株式の希薄につながらないベストな方法で、うれしいですね。借金があることで、買収を防ぐ盾になると思うので、是非こうなっていただきたいです。自分の会社なんて、超借金多いですけど、絶好調ですよ(笑)借金がない会社は、逆に、チャンスを逃していると判断されたり、ビジネスのアイデアがないと判断されたりします。

 

2.ヘプタレス社の価値はいかがなものなのか?

→今回のスライドを見て、ヘプタレス社のボードに、凄い人がいっぱいいるもんだなぁと感心しました。メガファーマとベンチャーで両方働いたことある人って、普通にとんでもない年収だと思うんですが。何より会社に魅力がなければヒトなんて集まらないですよ。。。それは自分が働いていて良くわかることです。日中、パソコンの前で取引されている方にはご理解いただけないかもしれませんが(嫌味)。

→簡単に、Pubmedで論文を調べてみました。Natureに2本、Structureに1本、その他インパクトファクターの高そうな雑誌へのGPCRへの掲載が確認できます。個人的には予想以上でした。ヘプタレス社の特許については調べていません。特許があろうとなかろうと、他社が真似なんか出来ないと思います。タンパク質の実験経験のある人なら、多くの人がそう思うんじゃないでしょうか?少なくとも私はそう思っています。カンファレンス中で言っていた、ムスカリン受容体のようなコンサバティブなターゲットに対して優れた化合物を見つけ出す!というのは確実性の高い手法なのではないでしょうか?ポートフォリオを見ていると、実績のある受容体に対する薬剤を狙っているような気がします。より高い選択性を持つ化合物は、低濃度で患者さんに投与することが出来、その分副作用を下げることが出来ますからね。これはラクオリア創薬の方もおっしゃっていました。新規のターゲットを狙わないあたりが僕も好みです。APNT技術の寄与があって、尚且つドラッグリポジショニングのノウハウが貢献して、早期に、効果の強い薬剤の開発が進めば、嬉しいですね。

→今でも記憶に残ってるんですが、2008年の業界誌で、田村社長が、自信満々有頂天で、「来年はPⅢが3本走っている!」とか言っていたんです。このときは嫌味な社長さんだねーとか思ってたんです。その後、パイプラインと社員のリストラを断行したのは皆さんもご存知のとおり。このときのリストラを批判するヒトも2chの中にはいたんですが。このときリストラしたおかげで今があるんですがね。リストラ以降の田村社長って、ものすごいコンサバティブじゃないですか?田村社長がこのときパワーアップしたんじゃないか?と私は思うわけです。数字は小さめに発表し、しっかりと一歩一歩ここまで到達してきた気がします。だってシーブリとウルティブロの開発が遅れたのはNovartis社のせいだもん。ていうか、Novartis社が開発できない薬、他の会社が開発できないでしょ?毎回、来期こそは大きな利益が・・・っていって、毎回赤字の会社もある中、これは凄いことじゃないかと思います。その田村社長が、「2019年の利益3倍はコンサバティブな数字だ」と言っていたので、私は信用したいと思います。

 

 

最後になりますが、再確認したことがあります。こんなどでかい買収をしてしまう割りに、そーせいは「コンサバティブな会社」なのではないか?ということです。売り上げや利益の予測は非常にコンサバティブ、創薬の手法もコンサバティブ。正直、今回の買収は、意外とコンサバティイブで確実性の高い方法であるような気がしてきました。

今日は、自分でカンファレンスのアーカイヴを聞き、pubmedで検索し、受容体について調べ、可能性を自分なりに調べてみて、blogを書いています。自分は、バイオテクノロジーをかじって生活の糧にしているためか、やっぱりバイオテクノロジーが好きなんですかね。短期の金のために2chで見るに耐えない罵詈雑言、軽く不快感を覚えています。もちろん僕だってそんなに知識があるわけじゃないんで、専門の人に、「お前何いってんの?」って言われればそれまでですが。

 

何回も繰り返しになりますけど、今回の件で、そーせい株は手放しません。お金が必要になる可能性があるので、少し枚数は減らすかもしれませんが。売買も激しい状況なんで、株主層が入れ替わって、長期で保有してくれる人が多くなればうれしいですね!

とはいえ、精神衛生上悪いので、株価が下がるのはそろそろやめて欲しいですね!

だいぶ長文になってしまいましたが、読んでくださった方、ありがとうございました。

 

 そーせいカンファレンス 2chのスレの速さが凄い!

そーせい Heptares Therapeutics(ヘプタレス社)を買収!やる事がでかい・・・が!

2chのそーせいスレに当blogへのリンクが貼られていた件で

コメント

タイトルとURLをコピーしました