大日本住友製薬と大鵬薬品雨がベンチャーファンドに大量の資金を投資することになったそうです。2014年7月23日にリリースされていました。ニュースに関しては、こちらのリンクを参照します。
新規ベンチャーファンドへの出資に関するお知らせ 大日本住友製薬
こちらのレミジェス・ベンチャーズ、代表は日本人の稲葉太郎という方だそうです。
アメリカやヨーロッパで事業を展開するベンチャー企業への投資に特化しているとのことでした。
日本にもたくさんのバイオベンチャーがあると思うのですが、日本のバイオベンチャーと日本の製薬企業が提携に至らないというのは、少し寂しくも感じますね。
グローバル化の現在、海外との提携は当たり前ですが、提携に至らない理由はなんなのでしょう。
日本のバイオベンチャーが持っている候補化合物が魅力的ではないからなのでしょうか?それともプロモーション不足のため、製薬企業の興味を引くことが出来ないのでしょうか?
明日私はバイオ系の展示会に出張した際、いろんな話を聞くようにしています。
資金調達に苦労していることが多いようです。具体的な社名は伏せますが、自分が興味を持っていた会社も、リーマンショックのせいで資金調達が出来なくなってしまい、仕事がストップしてしまったということがあったようです。
開発資金の調達に困難がある会社のためにも、こういうベンチャーファンドなどの仕組みが上手く機能すればいいですね。
アベノミクスで、ジャブジャブお金が出てきても、地方を含めて、お金が上手く回っている感じがしません。
バイオベンチャーなんて、リスクが高いのは当たり前なんだから、株が紙くずになることを覚悟の上で、投資してあげればいいのに、と良く思います。
会社の先輩や、外資系企業の営業の人と雑談していたときの話をまとめます。
バイオベンチャーのようなハイリスク投資の場合、
1.外国人は、失敗したら、次に行けばいいや!と紙くず覚悟で投資を行う。
2.日本人は、何が何でも成功しなければならない!と悲壮感を持ってしまい、投資のチャンスを逃す。
つくづく、投資というのは、日本人には向いていないのかな、と思います。
外資系のように、冷徹に、ドライに仕事を進めていくスタイルのほうが、投資には向いている気がしますね。
僕は、日本人なんで、情に流されてしまうのも好きといえば好きなのですが。
開発は競争です。一番先に、新規の作用機序の薬剤を開発した会社が勝者です。
日本のバイオベンチャーも、製薬企業との提携に至らない理由をしっかりと分析して、がんばってほしいと思います。
僕は、アリセプトのような、日本発のブロックバスターがみたいです。
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