【コロナウイルス】PCR検査について思うこと 1

とんでもなくご無沙汰していましたが、コロナウイルスの件を受けて、色々思うところがございましたので、ブログ活動を徐々に再開していきたいと思い立ちました。

しかし、2/28現在で、まぁ凄いことになってはいますね。1/15くらいにヤバいことになると予測は立てておりましたが、ここまでとは思えておりませんでした。
相場師としては反省ですね。

相場の件は置いときまして、今回はPCR検査の話を。

自分が初めてPCRしたのは20歳の時。それからもう十数年経つわけでありますが、世の中にこんなにPCRと言う言葉が出るのも珍しいですね。PCRってのは、ザックリ言えば、ウイルスのRNAをゴニョゴニョして数百万倍に増やして、増えたら陽性、増えなかったら陰性とするモノです。

感染症研究所が出している検査マニュアルも読みました。あのマニュアルに書いてある事は、あれに書いてあることは、実は私でも理解できますし、問題なく実施できます。

でもちょっと待って欲しい。普通のPCRと、臨床検査のPCRでは、全くもって質が違う。出て来る結果の大きさが、患者さんの人生に影響を与えてしまうような検査、相当の教育を受けた人以外がやって良いわけないんですよ。それに、臨床検体を扱うってことは、検査者にも感染のリスクがあるって事ですよ。それなりの設備、施設じゃないと、実施できませんよ。

もう少し踏み込んで書けば、20個程度の検体に対して、一人の熟練者が、丸一日かけて検査結果を得るような感じです。決してインフルエンザ検査や、妊娠検査薬のようにはいかないですよ。パッとやってすぐ結果が得られるようなものではないことをご理解いただきたいですね。テレビの報道にはウンザリです。

世の中の専門家の中にも、「PCRガンガンやれ」「となりの国ではガンガンやってるぞ」とかいう人もいますが。。。ちょっと悲しいですよね。

その他にも、偽陽性/偽陰性の議論もあります。ベイズの統計とかまで含めた議論は出来ませんが、どんな検査も完璧じゃございません。真に陽性の結果を見逃す偽陰性、真に陰性の患者を陽性としてしまう偽陽性、それぞれ色んな可能性を考慮し、お医者さんは診断をくだします。

「インフルエンザ検査で陽性にならなかったけど、インフルエンザだね」って診断された人もいませんか?あれは、症状を聞いたり、街の流行具合とかを考慮したりして総合的に診断している訳です。
今回でも濃厚接触の有無を細かく確認しているでしょうね。

とここまで書いてきましたけど、皆さん本当にPCR検査受けたいですか?

PCR検査受けたところで、その瞬間ウイルスがいなかった/検出出来ないほど少なかった、ってだけで、帰りの電車で感染するリスクが消えたわけではないんですけどね。もし診断されちゃったりしたら、そこから隔離生活ですよ。。。不安だから受けたい、って言うのは、病院が大変になっちゃうだけで、あんまりお勧め出来ないんですよね。。。何なら病院が一番感染するリスクが高いって言う事もありますし。だってインフルエンザとかで具合悪い人いっぱい来てるんですよ?

と言うわけで、今はただ大人しく、他人に風邪を感染させない最大限努力をするのがベストでしょうね。もちろん感染しない事が一番重要だけど。外から帰ってきたら、手洗いうがい、外で手すりみたいな不特定多数の人が触ったりするところに気をつける方が重要でしょうね。

とりあえず色々書いてみました。まだ色々と書きたい事もありすぎて困ってはいますが、とりあえず今日はこんなところで。

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