検査の革命を起こす企業!?
バイオトゥデイを読んでいて気づいたネタなんで、既にご存じの方もいらっしゃるかもしれません。血液一滴であらゆる血液検査を可能にした!っていう企業がアメリカにありましてね、名前を「セラノス」と言います。その株式の評価学は、なんと90億ドル!日本円で1兆円を超えるとのこと。1年ほど前にニュースとして登場し、非常に驚いた記憶があります。また、CEOが若くて美しい女性だったのも印象的でした。
ところが・・・疑惑が浮上
詳しくはウォールストリートジャーナルの記事なんかをどうぞ。結構文字数も多かったり、たくさんの関連ニュースがあったりします。ところが、血液1滴のみを用いて検査を行っていたのはごく一部の項目のみで、あとは、通常の注射による採血で、ごく従来通りの検査を行っていたのでは?という疑惑です。詳しい内容は、私が語る必要は無いと思うので、この程度の概要で終わりにしたいと思います。
バイオベンチャー投資に暗い影を落とすのでは。。。という個人的感想
おそらくアメリカのような金融先進国では、未上場のバイオベンチャーに対する投資も、ごく一般的な話なのだろうという話を聞いています。一般庶民ですら大化けしそうな企業に対して投資を行い、倒産したら、「はいそれまでよ」というような感じだとか。このあたりは仕事に対しての感覚にも通ずるような気がします。日本では、「手がけた仕事全てが成功しなければならない」という空気であるのに対し、海外では、「どれか一つでも大化けしてくれればいいや!」という仕事のやり方をしているような印象を受けます。
今回のセラノスのような案件が浮上すると、そういった流れに暗雲が立ちこめてしまうのではないか?と心配しています。今回は何せ、株式評価額が1兆円と言われている企業ですからね。。。今後、日本でも、アメリカを追随する形で、未上場株式投資が発展していくような予想をしています。日本にも優れた技術はたくさんあると思いますが、資金の調達が出来ずに埋もれてしまうのは悲しいことですので、未上場株式投資というものも資金調達の選択肢の一つになればいいのでは?と思っております。クラウドファンディングなんかも流行始めていますしね。
あまりにも技術が飛躍しすぎていた。。。
後出しじゃんけんになってしまいますが、当時、この話を聞いたとき、ほんのちょっとだけ疑問に思った記憶があります。現在の技術水準より、数段階飛び抜けていて、まじかよ!?と思いました。確かにそういった研究はいろんなところで行われていると思うのですが、研究段階より先に進まない案件も非常に多いのが事実です。今回のセラノスは、フタを開けてみればFDA未承認だったとか。。。
ニュースは一人歩きしてしまう
これは知り合いの歯医者さんに聞いた話です。この歯医者さんは大学で勤務していたのですが、その大学が「非常に画期的な治療法を開発した!」というニュースをリリースしたのです。その数日後、何百キロも離れた場所から患者さんが来院し、「その治療をして欲しい!」と申し出たそうです。当然、まだまだ研究段階であり、認可されているものでも無いため実施不可能でした。患者さんはスゴスゴと帰途についたそうです。
このように、人の健康に関する話題は、1人歩きしてしまうことが多々あります。過去にも私、今回のような事を危惧したブログを書いた事があります。皆さんも、うまい話や新しい話を盲進しすぎないでいただければと思います。まぁ、バイオベンチャー株を購入したことがある人は大丈夫と思いますが。。。
今後に注目
このセラノスの話は、さらに悪いことにつながっていく可能性が高い気がしており、個人的に今回の話は注目しております。しかしこの頃、東芝・フォルクスワーゲン・旭化成・STAP細胞等々、色々と企業の不祥事が多いですね。メディアを利用し資金を調達出来る人ばかりが報われたり、悪い事をしている人ばかりが儲けているような気がして、残念でなりません。真面目に努力している人が報われる社会が望ましい、と常々思っているのですが、中々そうなりませんね。
ここのところ、頭が冴えず、あまりブログの更新が捗っていませんでしたが、多少のエクササイズ糖で復活しつつあります。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
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